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福田式 経営者のための今後の社会保険料負担の動向
こんにちは。毎朝5時起きに挑戦している福田秀樹です。
先日、凄腕の企業再生コンサルタントの先生とお話をする機会がありました。先生曰く、再生が無理と判断したら依頼があったその場で「貴社の再生は無理です」とズバリ即答するそうです。その先生は大阪府の財政再建も無理だとおっしゃっていました。私は大阪生まれの大阪育ちですし、両親も大阪在住なので複雑な心境でした。

経営者を苦しめる3大労務問題
これから人を使う中小企業経営者は以下の3つの問題に苦しめられ続けると思います。
@ 労働法規の強化
A 公的負担の急増
B 採用と定着難

国のお財布はもう空っぽ(莫大な借金生活)なのです。もう国民にやさしくなれない。だから国民一人ひとり、もっといえば中小企業経営者にしわ寄せがきます。

能力の無くなった政府は「格差是正」を叫びながら「美しい政策」をかかげて、労働者を手厚く保護する「労働法」の強化を行います。また、官が民を“貪り食う”ように多額の税金(社会保険料含む)を徴収し続けます。

企業はそのようなコストを負担しながら賃金をなかなか上げることができず、物価高もあいまって社員からは「給料が安いので生活ができない」と言われながら、人材の動機付けや定着に苦労することになります。

今、経営者には十分な心の備え、超高齢化・高負担時代において勝ち残るための長期の経営計画が必要です。

それでは次頁から「経営者のための 今後の社会保険料負担」のスタート です!


福田式 経営者のための今後tの社会保険料負担の動向


零細企業の10年計画
一部上場企業であるスター精密株式会社は1947年創業時、これからの製造業のあり方として以下のように零細企業の10年計画として考えて事業の方向性を決定したそうです。

(その1)
これからは材料を使う仕事はダメだ。日本は資源がないために戦争で負けたのだから、これからは材料の要らないような仕事をやるべきだ。

(その2)
静岡という土地で仕事をする以上、お客さんは東京や名古屋や大阪中心だから、輸送コストのかからない仕事を選ぶべきだ。

(その3)
当時、それまで抑圧されていた労働運動が一挙に吹き出していたことをふまえて、これからは人を大勢使う仕事はダメだ、人を使わない仕事を考えないと大変だ。

以上「野望と先見の社長学」 佐藤誠一著より引用)

これを2008年版に焼直せばどのようなことになるだろうか考えてみました。製造業に限りませんが以下のようになるのではないでしょうか。

(その1)
これからは国内市場だけを見ていてはダメだ。常に人・モノ・金・情報をグローバルに考えてビジネスを展開せよ。

(その2)
国や地方公共団体から給付(介護報酬など)や仕事(工事請負など)をもらって成立するものはダメだ。

(その3)
これからは労働法規と社会保険料のコストが激増する。人をできるだけ雇わずにできる仕事を考えないと大変だ。


賃金は手段ではなく必達分配目標
人を使って収益を上げるには相当シビアに考えておくべきです。賃金決定の悩みは尽きなくなるでしょう。少し乱暴な言い方ですが、やる気の出る賃金制度はありません。賃金は経営の結果だからです。賃金制度があるから社員が頑張るのではなく、経営成果があがって賃金が上るから社員はやる気になるのです。

だから社長はその結果を出すためにいかに仕組むかが重要となります。

社長の役割は社員に付加価値の○%は賃金として配りたい、一人当たりの年収はこのくらいにしてやりたいという計画を立てて経営するということです。

つまり、賃金の決定額は社長の超えるべき目標でありハードルなのです。

目標はできるだけ明確にする必要があります。しかし、ここで大きな問題が出ます。多くの社長が今後の社会保険料負担の増加がどれくらいになるかをご存知でないということです。

今後の社会保険料負担
以下のような典型的な中小企業を考えてみます。

役員 3人 平均月収98万円
正社員50 平均年収420万円
パート50 平均年収117万6千円

なお、前提条件としてパート50人は現在社会保険未加入とします。

2004年厚生年金保険法改正による厚生年金保険料毎年0.354%ずつ増加、2008年以降の健康保険料は年収の10%の引上げのみ反映して計算しています。

 

2007年(平成19年)
会社負担率
本人負担率
13.693%
12.813%
労使合計社会保険料   32,915,100円

2008年以降(平成20年以降)
会社負担率
本人負担率
14.72%
13.84%
労使合計社会保険料   43,272,758円
※パート社会保険加入となった場合

2017年(平成29年)
会社負担率
本人負担率
16.195%
15.315%
労使合計社会保険料   47,566,778円


この企業のケースでは、2007年から2017年の10年間に確実に1500万円近くの社会保険料の負担が見込まれるということです。
なお、これは現在確かと思われる法改正だけを反映させていますので現実的にはもっと高額の負担となるはずです。

無法状態にならないことを祈る
今春の後期高齢者医療制度導入時のゴタゴタなどはこれから加速する超高齢化・超高負担時代の“プロローグ”に過ぎません。

厚生年金保険料・介護保険料の毎年引上げ、各種所得控除縮小廃止による所得税増税・2007年以降の健康保険料の毎年引上げ及び消費税の引上げ‥‥、際限なく高まる重税感に国民は黙っているのでしょうか。私はこの状態が続けば個人、法人問わず法律に従わない“無法状態”になるではないかという懸念を持っています。

真面目に保険料を払っている企業(正直者)がバカを見ることにならないように祈るばかりです。

 



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うつ病対策  パートタイマーの戦力化  役員報酬の改革・執行役員制度
中途採用者の合理的賃金決定  等々  


最後までお読みいただきありがとうございました。
平成20年5月1日
福田秀樹 拝

 

 
 

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