MENU

福田秀樹の多事争論経済・社会

アベノミクスで賃金は上がるか?

物価があがり、デフレ脱却が見えてきた、との新聞報道がある。

次に大切なのは賃金アップだ。安倍政権も賃上げを実現するために新たな税制優遇措置を設けるなど必死だ。

でも、私は賃金はまだ当分上がらないと見る。日本はケインズ経済学の考え方に基づき、経済は人為的に操作できるという立場にたっている。財政や金融の施策をたくさんやれば、経済は思うように動かせる、景気を回復させることができる、という考えである。

でも、経済は絶対に人為的には操作できない。自然にマーケットで調整されるものだ。これが動かせない原則なのだ。

日本は世界のマーケットからして、まだ賃金が高すぎる。米国の1.5倍はある。失業率も他国に比して粉飾されているが、まだまだ低い水準だ。

つまり、まだ不均衡状態であり、市場の調整が働かなければならない。キーワードは人手不足の産業、成長産業への労働力の移動だ。稼げない会社、稼げない産業が淘汰され、成長産業に労働力が移動する、この調整が伴わなければ賃金は絶対に上がらない。

 

  • こんな人事給与の悩みを解決 詳細はこちら
  • 講演CD最新情報はこちら

経済・社会 記事一覧