MENU

福田秀樹の多事争論

メニュー偽装事件

阪神阪急グループを筆頭に数多くの名門ホテル・旅館が偽装メニューの不祥事が報じられています。

 

テレビのコメンテーターが"したり顔"で「許せない、まっとうな人間のやることではない、反省の色がうかがえない」という光景も同時にしばしば目にします。

 

私は心の中では「あなた(コメンテーター)も当事者ならわからないよ(やってしまっているかもよ)」と思ってしまいます。私自身も長いものにはぐるんぐるんに巻かれるタイプなので自信がありません。

 

組織行動論という比較的新しい学問があります。人は組織の中でどう動くか、また人をどう動かすか、リーダーシップをどうとるかを考える学問です。

 

そこで教えることは、集団浅慮(グループシンク)です。特に集団が外部と隔絶されている場合に、集団の凝集性が高く、かつストレスも大きい場合は、集団浅慮(グループシンク)と呼ばれる事態が発生するのです。

 

集団浅慮は、自集団に対する過剰評価、閉鎖的な発想法、画一性や同調への圧力によってもたらされます。特にその上で出された結論が極端なものになることをグループシフトといい、極端にリスクの高いものをリスキーシフトといいます。

 

特に料理・職人の世界は、独特の組織文化があり、組織的な目標に対する一体感を高めるという一方で、組織メンバーに対する同調の圧力(斉一性の圧力)が生じるのです。

 

カルト集団などはその集団や人の性質を巧みに利用したものです。

 

1人で冷静に考えてみたら、何でもないことを集団の中に入って、独特な環境・組織文化に身をおくと、日ごろ考えないような極端な言動をしてしまう、これが組織であり、人間であるという理解が経営者には必要だと思います。

 

組織や人間は未熟なもの、という前提でチェック機能をつくるということでしょう。

 

 

  • こんな人事給与の悩みを解決 詳細はこちら
  • 講演CD最新情報はこちら

福田秀樹の多事争論 記事一覧