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福田秀樹のWEBコンサルティング採用・面接支援

Q

応募してもなかなか人が集まりません。どうしたらいいですか?

A

ソニーがCP-A2LSという携帯用充電池を出し人気を集めました。

 

ソニーは当初同じ充電器を2通りのパッケージで発売しました。一つは「いろんなモバイル機器の充電用」です。もう一つは「スマートフォンの充電 約2回分充電可能」というものです。「何でもできる充電器」と「スマホ用充電器」。モノ自体は同じ。

 

どちらが売れたでしょうか?

 

正解は「スマホ用」です。何でもできる充電器の9倍売れたといいます。

 

つまり、(売れるもんなら)みんなに売ろうとして、何でもできるというと誰も振り向いてくれないという事例です。

 

これ、採用でも同じです。

 

採用でも、応募者への提案が必要です。当社のこの仕事にはこういう利益がありますよ、こんな未来が待っていますよ、という特徴の打ち出しです。

 

中小企業の場合、弱点もさらけだし、でも、「○○や××を好む人は是非応募下さい」という姿勢です。応募者に刺さるメッセージを打ち出します。

 

弊社のクライアントB社は産業廃棄物処理業です。いわゆる3Kの仕事で、応募者が従来から少ないのです。B社がなんとか人を引き寄せ、つなぎとめているのは、簡単に言えば、労働時間は長いけど、しっかりと稼げるということです。つまり、休みは一般の会社より少なくていいので、稼ぎたいという人を引き寄せています。もちろん、産業医の訪問指導・安全衛生管理体制はバッチリと整備し、安全や衛生には十分に社員の健康に注意を払っています。

 

B社がコンプライアンスを重視し、36協定の範囲内で仕事をしていたら、この10年間の成長はありませんでした。その分賃金が少なくなり、社員が辞めてしまいますから。

 

B社はさらに今年、工場の増設をされる躍進ぶりです。

 

クライアントのS社は製造業。優良企業だが、その分とても仕事がハード。しかし、毎年新卒を5人~10人継続採用することに成功しています。S社の新入社員の研修の一部を請け負わせていただいて思うのが、確実にS社のメッセージが突き刺さった人が入社しているということです。

 

いま、深刻な人手不足である運輸業界。昔は大型免許をとって就職したらスグに一般の会社より稼げたのです。しかし、若干回復しているとはいえ、荷主に対する運賃アップ交渉の成果は緩慢でドライバーの賃金まで還流していないのが現状です。業界ではPRビデオを作るなど、イメージ向上に本当に苦心されているようですが、どのような人を惹きつけたいか?というマーケティング発想が欠けているので効果は出ない

 

中小企業の採用は、大手企業のような「母集団形成」という考え方は成り立たない。当社や当社の仕事にマッチする数少ない応募者の琴線に触れるメッセージをつくるのが先です。

 

  1. 自社の他社と比較した強み・弱みの分析(有形無形の経営資源を洗い出し)

  2. 特定の応募者のメリット(こんないいところがありますよ)の明確化

  3. わかりやすい伝え方(プロモーション、職安頼みはダメダメダメ)

 

このようなマーケティング発想、戦略がなければ、「給与」「労働時間・休日」だけの中小企業に不利な消耗戦になっていくのです。上記の議論にはカネはかかりません。

 

 

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