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福田秀樹の多事争論経済・社会

安定志向

2ヵ月間だけですけどいま週1回、資格受験の専門学校に通っています。

 

学生時代とは異なり、覚える以上に忘れてしまい、新しいことを覚えるのに本当に四苦八苦しています。

 

私が参加する講座は不人気なのか?若い女性はほとんどおらず、小さな部屋にまばらな生徒といった感じですが、隣の大教室にはほぼ満員で若い男女ばかりで、大盛況といった様相を呈しています。

 

何の講座か興味があって、聞いてみると「公務員受験講座」だそうです。

ある先生によると、いま他の資格試験(税理士・公認会計士・司法書士等)の受験者は減少していっており、受験校も大変だそうです。その中で受講者が伸びている、ドル箱講座は公務員受験の講座のみということでした。

 

婚活パーティーなども相手が公務員ともなれば、即日チケットが完売するほど大人気との話も聞きます。

 

それと波長をあわせるように、2014年版中小企業白書には「起業」の希望者数が約84万人と1997年から半減したと指摘しています。また、人材コンサルタント会社のヘイズ・グループの調査では、18~30歳の1千人を対象に聞いたところ、「起業に関心がない」という回答は58%を占め、これは調査した世界13か国で最も高かったということです。

 

公務員の受験が悪いとは言わないが、若い人がこぞって、既存の体制によりかかり、安定志向が極まるとはそれは一種の国家の「危機」ではないかと思う。超高齢化社会において、若い人まで保守的になってしまったら、何の刺激もありません。

 

2002年2月14日の衆議院の第154回国会予算委員会で取り上げられた「ネバダレポート」によれば、日本が財政破綻し、IMFの管理下におかれたとき、どのようにIMFが日本の財政を管理し、立て直しを行っていくか、そのアクション・プログラムが書かれています。その一部に以下のようなことがかかれています。

 

  1. 公務員の総数、及び給料の30%カット、ボーナスはすべてカット

  2. 公務員の退職金は100%すべてカット

 

いま、いいと思っている業種・業界は若い人たちが働き盛りのときにはその地位が一変していることを知る必要があります。そのような状況下における、将来を見据えた役割使命や洞察力や論理力を教えるのが教育という場だと思うのです。見たくない現実を見ずに今の状況が10年後も20年後も続くだろうと考えるのが最大の危機であり、挑んではじめて守れるものがあるということを肝に銘じる必要があります。

 

 

 

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