MENU

福田秀樹の多事争論経済・社会

燃える闘魂

燃える闘魂といえばアントニオ猪木ですが、私には思い出す講演があります。

私が大学3年生の頃、大学の普通の教室で講演会があったので暇つぶしで参加してみました。参加人数は50~60人といったところでしょうか。

 

自慢ではないですが、大学の講義など出席したこともなかったので、なぜ今となっては参加したのか本当に不明です。

 

それは今でも忘れない講演会となりました。秘書に付き添われ、杖を持って足を引きずりながら、ゆっくりとやってきたワコールの創業者である故・塚本幸一さんの講演です。

 

ワコールという名前は知っていたので、まあ、聞いてみようという軽いノリでした。

 

いま考えると、超有名人が50~60人の大学生の前でお話になるのはボランティアであったのでしょう。有り難いことです。

 

講演全体で、語られたのは戦争に負けたことが悔しい、今度は経済で勝ちたいという強い想いでした。塚本さんの戦友の多くは戦死し、自分だけが生き残ってしまった、この命を意味のあることに使いたい、と強い想いでおっしゃっていました。その想いを原動力に工夫に工夫を重ねてブラジャーを作った話や創業者魂が山盛りの話でした。アメリカ兵に日本女性が寝取られた瞬間を目撃したことを含め、戦争で負けたという事実をまざまざと見せつけられた惨めな、惨めなエピソードを生々しくお話になりました。

 

ご高齢でありながら、「燃える闘魂」「負けてたまるか、やってやる」というファイティングスピリットに満ち溢れておられました。

 

いまの日本においては、「燃える闘魂」を持った事業家が若い人の前で話をする機会を増やすと良いのでは、と思っています。

 

でも、まもなく日本は経済敗戦が確定するでしょうから、どん底を見せつけられ、若い人自らが実感して、悔しさの中から「燃える闘魂」が自然と湧き上がってくる、そのような時期が刻一刻と迫っているようです。歴史は繰り返しますから。

  • こんな人事給与の悩みを解決 詳細はこちら
  • 講演CD最新情報はこちら