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福田秀樹の多事争論

事件の影に採用難あり

「先生、いい人がいたら紹介して下さい」、本当に最近よく頼まれます。皆さん採用難が深刻ということです。

 

・ゼンショー(すき屋)の休業(パワーアップ工事)

・2020年東京オリンピックのしわ寄せで地方の公共工事がストップ

・LCC(格安航空会社)の便数の増減はパイロットの採用がカギ

・数年後は通信販売で買い物をしても送料は有料が当り前で、到着まで1週間~10日以上

・賃金・労働時間・休日が見劣りする零細企業は職安に求人を出しても電話もならない

 

つまり、あらゆる業種において、いま、ボトルネックが採用となっています。特に若い人重視、若い人がいないと成り立たない会社は非常に苦しいですね。

 

また、コンプライアンス重視に拍車がかかり、労働条件が過酷な零細企業がハローワークに「労働条件の真実」で明らかにして求人ができなくなってきています。36協定違反(たとえば、月間45時間以上の残業が恒常的にある会社)は「悪(ブラック)」であるという風潮です。世の中には36協定を守っていると成り立たない業種・職種がたくさんあるにもかかわらずです。

 

某、成長上場会社の人事担当の方がおっしゃいます、「いま、大卒で、スーツ着てきた若い男性やったら全部採用しています」。この会社定着率がすこぶる悪い。

 

「(この採用難は)今だけでしょ」という意見も聞かれますが、2019年から18歳人口が加速度を増して減少し始めますので、良質な若年労働力不足はこれからの日本の労働市場の恒常的問題なのです。

 

「安定を重視する若年労働力の減少×労働法厳格化時代のコンプライアンス重視」が、労働時間が長く、休日が少ない業種・会社を応募者が選択の候補から外しはじめている。長時間労働を前提とする会社は絶対に生き残れない所以です。

 

ガンガン稼ぐで~、ええ車のって、ええ女と付き合って・・・、という、見るからに野性的な肉食系の若手男子は労働市場に生息していない。女性のほうが軒並みたくましいですね。

 

そうではなく、給与・賞与水準はそれほど高くないが、安定していて、36協定の範囲内で残業がおさまり、有給休暇もしっかりとれて、休日は最低105日以上ある会社で、「人を大切にしている」ということが"実感"できる会社が選ばれる傾向にあるようです。

 

より具体的に言いかえれば、「女性に選ばれる会社が男性にも選ばれる」ということです。

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