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福田秀樹のWEBコンサルティング会社を守る労働法務対策

Q

パワハラだ!と言われました。最近の若い子はどう注意したらいいかわかりません。

A

パワーを行使することは、管理職にとって当然のことです。部下本人が、管理職の叱責等に対して内心で「嫌だな、辛いな」と思っても、業務上の指導注意の範囲内であれば原則、「適法」なのです。よくセクハラとパワハラが並べられますが、「セクハラ」はどんな理由があってもダメ、つまり、原則「違法」です。

 

・他の従業員に暴行・傷害などの、身体的な攻撃を行うこと

・他の従業員に脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言などの、精神的な攻撃を行うこと

・他の従業員に隔離・仲間外し・無視などの、人間関係からの切り離しを行うこと

・他の従業員に業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害などの、過大な要求を行うこと

・他の従業員に業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないなどの、過小な要求を行うこと

・他の従業員の私的なことに過度に立ち入るなど、個の侵害を行うこと

 

その他上記に類すると認められる行為などがパワハラだと言われています。

 

私はメール・電話・面談・部下からの相談を含めて、労務問題に関して、1日20件程度の案件を請け負う立場にありますが、パワハラに関していえば、「パワハラに近いことになるレベルまで上司を怒らす部下にも問題ありますね・・・」と思われる事案が多いように感じています。人間、普通のモラルをもった人は怒りたくない、大声を出して叱りたくないのです。でも、あまりにもミスが多い、他人に責任を転嫁する、何度注しても改善しない、あげくの果てに上司に暴言を吐くなどが起これば、誰でも感情が爆発してしまいます。このような状況をあおって、ICレコーダーに録音していた人もいたくらいで、誰がそんな知恵を授けるのか首をかしげてしまいます。

 

上司が「パワハラだ」と言われるのを恐れて、言うべきことを言わない、率直に注意をしなくなれば、本人のためにもならず、組織が壊れていき、まっとうに頑張っている人の志気が大幅に低下してしまいますので、そちらのほうが問題です。

 

私は管理職の方に対して以下のようにご指導しています。

 

(パワハラと言われないための3箇条)

その1 感情的になってはすべてダメ

その2 人格攻撃はしない

その3 職務行動を具体的(5W1H)に指摘し、指導する。

 

以上のことに注意して、叱り、厳しく指導せよ、と言っています。

 

とはいいつつ、

 

若手社員が上司に求めるもの第1位は「丁寧な指導」だそうです(本能率協会「2014年度 新入社員 会社や社会に対する意識調査」)

 

昨今の若い人は親に怒られたことがない人も多くて、会社に入ってはじめて上司に怒られたという人もいます。実際に新卒の子を叱ったら、次の日から出て来なくなった、1週間後に上司のひどい叱責を受けたとして、心療内科の診断書(不眠症や自律神経失調症)を持ってくるなどフツ―に起こっています。どうやら、「叱られた=この人(上司)に嫌われた=この人に嫌われたらもうおしまいだ!」という思考回路のようです。

 

したがって、「叱ること、厳しく指導注意することは、決してあなたが嫌いなのではなくて、あなたに1日も早く育ってほしいという愛情なのですよ」、というのを教える初期の啓蒙が、新入社員研修等で必要なのではないかと思われます。

 

 

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