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福田秀樹の多事争論経営者

最適化・効率化

「先生の御蔭で会社がよくなりました」「先生の御蔭で難局を突破することができました」と言われれば、嬉しいものですが、それは多くの場合、事実と異なっています。

 

私のやっていることは主に、きれいごとではなく、愚直な最適化・効率化なので、それが直ちに良い経営に直結しているかといえば怪しいのです。

 

一般的にコンサルタントの指導やノウハウを会社に注入して、単純にそれをもって会社なんて良くならない。たまたま、そういう時期にめぐり合わせたとか、それ以外の様々な要因が複雑にからみあって、うまくいっただけなのです。つまり、その指導が成功する土壌がクライアント側にたまたまあっただけ、ということです。

 

現に、同じような問題を抱えて、同じようなアプローチで解決を試みて、一方は全く成果が上がらなかったが、一方は大きな成功を生んだということは全く珍しくありません。

 

経営者も自分の意思決定が素晴らしかったから、うまくいったという事例もあるかもしれませんが、その他の要因で、もし、この条件がなかったらうまくいかなかったという要因を率直に分析しておく必要があります。「オレの経営、オレの意思決定が素晴らしかったからうまくいった」、これは自己の過大評価であり、単なる驕りです。

 

特にコンサルタントとは最適化・効率化によってクライアントの成果(利益)を出して、報酬をもらいますから、「過度に短期的に効率化」させてしまう傾向があります。でも、長期のモノサシで経営をみれば、効率をある程度度外視するほうが正しいことも多い。この判断は経営者ご自身でされるほかありません。

 

過度に効率化し、最適化し、うまくやり過ぎてしまうということは、"その環境や前提条件にジャストフィットすることを極めている"ということなので、いったん、環境が変化したり、前提条件が崩れれば、その強みが一気に弱みに転化してしまいます。

 

これを防ぐには、意図的にムダを許容し、環境の変化に保険をかけておくということが必要だ、ということになります。

 

市場が望んでいるもの、顧客が渇望しているものは何か、顧客に顔をしっかり向けて、アンテナを張り、常に顧客視点で商品・サービスを見直さなければならない、と反省する今日この頃です。

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