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福田秀樹のWEBコンサルティング人事評価と給与制度づくり

Q

こうしてあなたの会社のエースが引き抜かれる!

A

(こうしてエースが外部からアタックを受ける!)

福田製作所は社員数70人の中小企業。最近業績が芳しくない。そんな福田製作所に社長が1週間、夜も眠れない出来事が起こった。

 

「株式会社テクノスタッフ(以下、T社)と申しますが、技術営業部 主任 の桜井さんおられますか?」

「いつもお世話になります。少々お待ち下さい」

 

(誰もスカウトの会社と知らないのでつなぐ)

 

桜井「ハイ、桜井です」

T社「桜井さんのご経歴に興味を持ちまして、お電話を差し上げました。今度、京都駅のグランビアホテルでお会いいたしませんか。」

桜井「はあ、何の電話ですか?」

T社「当社は人材紹介会社です。桜井さんのような年齢・経歴の方の新しい活躍の場をご提供し、キャリアアップのお手伝いしています」

桜井「はあ、ところで、なんで私に・・」

T社「貴社のホームページです。是非一度お会いさせてください。」

桜井「わかりました。一度お話だけお聞きします」

 

桜井は今風のイケメンで、採用のホームページで「活躍する先輩」として、写真入りで紹介されている。現在30歳。新卒で入社して8年目の社員である。昨年結婚して、今年子どもが生まれた。給与は月給26万円、賞与は2か月分弱、年収360万円程度であった。会社の現在の業績はパッとしないが、社長は桜井には大いに期待している。

 

T社からの条件は大手企業のH製作所からのオファーに基づくものだ。月給31万円、賞与は年間約4か月分で年収480万円。業績によっては年収500万円以上になるという。

 

桜井は自分の市場価値を再認識することとなった。

 

桜井はその晩、早速、奥さんに相談した。

「えー、大手企業のH製作所ってすごいやん。年収もめっちゃあがるし、あなたの小遣いも増えていいんちゃうの。これでマイホームも本格的に探せるね!」

 

桜井が退職届を提出したのはその日から1か月後であった。

 

 

(新卒 30歳 男性社員には400万円以上は必須である)

新卒で30歳、主任を任せられるような人材は、おそらく給与の何倍も稼いでいるはずだ。

 

このような人物は将来の課長や部長になるのだから、その人材が抜かれるということは、中小企業でも億単位の損失だ。痛いというどころの話ではない。

 

いま、このような引き抜き行為が頻繁に行われているのをご存じだろうか。ホームページから実名をなくそうかと議論されているぐらいだ(しかし、採用のためには実名を出したほうが絶対効果があるので悩ましいところ)。

 

大手企業がその知名度と労働条件を打ち出して、人材紹介会社を通じて引き抜きを実行してくる。グローバルに戦う大手企業、中堅企業もいま若手の優秀な営業マン(英語・中国語ができるとさらにOK)、優秀な技術者が不足している。人材獲得競争に必死なのだ。

 

定着は給与だけで決まるわけではないが、業績の有無にかかわらず、Aクラスの社員は「30歳 年収400万円」は中小企業であっても最低ラインだ。

 

有能な人材があなたの会社に定着してくれる根拠をできるだけ用意しなければ、人材獲得競争には勝てなくなる。年末に社内を総点検し、来年の昇給に備えたい。

 

 

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