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福田秀樹の多事争論経営者

因果関係と相関関係

本を読むと、成績が良くなる。本を読むが原因で、成績が良くなるが結果。これが成り立つなら、本を読むことで成績が良くなるという「因果関係」があるという。

 

成績が良い生徒が、本を読むことが多い、となれば、本を読むことと、成績が良いこととの間には因果関係ではなく、「相関関係」があることになる。

 

ワークライフバランスコンサルタントとして、ワークライフバランス・時短を実現することが、これからの業績向上の切り札として宣伝している会社がある。

 

そのコンサルタントのロジックは、ワークライフバランスを実現すれば、優秀な女性を中心に定着率があがり、生産性があがり、業績が向上するというものだ。また、そのコンサルタントは知恵の時代がだから、残業をやめて、異業種交流や自己啓発に励むことで、個人の視野が広がり、能力もアップする、だから生産性が向上するという。

 

私の指導経験からして、ワークライブバランス・時短と会社業績とは、因果関係はない。しかし、相関関係は絶対にみられるのだ。

 

言い換えれば、優秀な会社は時間効率をあげて、労働時間短縮に取り組む意欲と能力がある。逆にパッとしない会社は長時間労働に頼り、知恵を出そうとせず、昨日までの仕事を昨日までと同じようにやっている。

 

ここで重要なのは、パットしない会社が労働時間だけを短縮すれば、倒産に向けてまっしぐらになるということだ。

 

だから、生産性がもともと高い大手企業がまず取り組める。ワークライフバランスコンサルタントがいう善循環がつくっていける。

 

常に稼ぐ会社づくりを志向する立場からすれば、時間効率を高める労働時間の短縮の取り組みは必須である、しかし、それは一方で稼ぐ商品・サービスづくり、管理者の意識とマネジメント力の向上、会社の目的・方針・目標・価値観と一体となった評価と処遇制度などの相乗効果が発揮されて、はじめて時短が実現する。

 

時短は優秀な会社の知恵と努力の産物なのだ。時短をしながら、儲かるようにすべてを組みなおし、稼ぐ会社を目指すしかない。

敢えて言う。まず稼げ!そのあとには、間髪入れずに必ず時短に取り組め。

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