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福田秀樹の多事争論経済・社会

日本は手本を追い続けてきたが・・。

日本の人事制度や労務管理を考えるときに、奈良時代は中国の律令制度、明治時代はヨーロッパの制度、戦後はアメリカの制度を一生懸命、手本として日本はモノマネをしてきました。

 

いま、政府は「働き方改革」と「生産性向上」というテーマを掲げていますが、今後はまたヨーロッパ、特にドイツ、フランスを手本にしてモノマネしようとしているようです。

 

たとえば、同一労働同一賃金、厳格な残業規制などがあげられます。

 

そもそも、勤労観や教育制度や移民政策など社会システムが全く異なる欧州を手本にしようとしているので、これからさまざまな「副作用」が出ることが予想されます。「副作用」とは具体的には「経済の著しい低迷」です。

 

時短もいいし、在宅勤務もいいですが、イクメンもいいですが、誰が成果責任を負うのか、成果を出した人、怠けた人をどう判断し、どう処遇していくのかというプロとしての厳しい労務管理が日本は大の苦手です。労働法規は労働者には成果責任はなく、指揮命令に従う責任だけあるとしています。

 

時短や自分を優先しすぎて、権利主張が強まり、利他の精神が後退します。ドイツなどはスーパーに行っても店員は「売ってやってる」ぐらいの対応だそうです。

 

日本は経営者が社員に期待する成果(要求)も曖昧だし、明確であっても成果責任を果たしていない人も目立つのです。これは昨今の人出不足(売手市場)も影響しているようです。

 

日本が世界と伍していくには、「日本型」を創造・発信していかなければならないのです。自分が自分になることで一番強くなります。しかし、古来、1300年間、日本はオリジナルで人事制度など考えたことがないので、それは習性上、できません。政府・企業は欧州のモデル(カタチ)をどんどん取り入れるのでしょう。

 

「ゆとり教育」が日本をダメにした、と言われますが、成果責任を置き去りにした、人に優し過ぎる「ゆとり労務管理」も日本をダメにすると思います。

 

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